1.個人事項証明書とは?
「個人事項証明書」とは、戸籍に関する情報のうち、本人の氏名・生年月日・性別・本籍地など、本人に関する基本的な事項だけを証明する書類です。
主に、結婚相談所への提出や各種身分確認、行政手続きなどで提出を求められることがあります。
戸籍謄本(全部事項証明書)ほどの詳細情報は不要な場合に、本人確認の目的で用いられます。
2.どこで取得できるのか?
従来は「本籍地の市区町村役場」でしか発行できませんでしたが、現在は多くの自治体で、コンビニ交付サービスを利用して全国どこでも取得できるようになっています。
このサービスは「マイナンバーカード」を利用して、セブンイレブン・ローソン・ファミリーマートなどのマルチコピー機から発行できます。
3.コンビニでの取得に必要なもの
・有効な マイナンバーカード(署名用ではなく利用者証明用パスワードが必要)
・コンビニ交付対応の 自治体に本籍があること
・利用者証明用パスワード(数字4桁)
💡 暗証番号を忘れた場合は、市区町村役場で再設定が必要です。
4.コンビニでの取得方法(手順)
① マルチコピー機のメニュー画面から
「行政サービス」→「証明書交付サービス(コンビニ交付)」を選択。
② マイナンバーカードをセットし、4桁の暗証番号を入力。
③ 「戸籍証明書」を選び、「個人事項証明書」を選択。
④ 内容を確認し、発行。
⑤ 発行手数料(通常450円前後)を支払い、証明書を受け取ります。
※自治体により発行できる時間帯は異なります。多くは6:30~23:00まで利用可能です。
5.「申請が必要です」と出た場合
マイナンバーカードを発行した時点で、自動的にすべての証明書がコンビニで取れるようになるわけではありません。
実は、マイナンバーカードには次の2つの「情報の紐づけ」があります。
種類 | 紐づけ先 | コンビニで取得できる証明書 | 初期設定 |
---|---|---|---|
① 住所地の住民情報 | 現住所の自治体 | 住民票・印鑑証明・課税証明など | ✅ 自動で登録される |
② 本籍地の戸籍情報 | 本籍地の自治体 | 戸籍謄本・個人事項証明書など | ❌ 手動で登録が必要 |
コンビニのマルチコピー機で「戸籍証明書を取得」しようとした際に、
画面に「申請が必要」または「利用登録をしてください」と表示される場合、次のいずれかの条件に該当しています。
状況 | コンビニでの表示 | 必要な対応 |
---|---|---|
マイナンバーカードを作ったばかり | 「申請が必要」 | コンビニまたは役所で利用登録申請 |
一度も戸籍証明書を発行していない | 「申請が必要」 | 同上 |
カード更新後 | 「申請が必要」 | 再登録 |
本籍地が他の自治体 | 「申請が必要」 | 本籍地の役所で登録 |
登録済み・承認済み | 正常に発行可能 | そのまま利用OK |
5.利用できる自治体の確認
全国すべての市区町村がコンビニ交付に対応しているわけではありません。
利用できるかどうかは、自治体の公式サイトや「マイナポータル」から確認できます。
6.注意点
・本籍地以外の自治体では発行できない場合があります。
・コンビニによっては夜間やメンテナンス中に利用できない時間帯があります。
・発行後の返金・再発行はできません。誤操作にはご注意ください。
個人事項証明書は、独身証明書と同等の効力を有する書類としてご提出いただけます。
コンビニエンスストアでの発行が可能となりましたので、平日にお忙しい方でも簡単に取得していただけます。
ご準備の際には、ぜひご活用ください。